Quantcast
Channel: 『姫路のじろりん』のブログ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 534

いきなり『とんねるず』

$
0
0
イメージ 1
1980年頃。
イメージ 2
私が赤坂のクラブ 『ヴァレンチノ』で弾き語りとボーイの (『じろりん』はコンガを叩いていました) アルバイトをしていた時、店の女の子が閉店後、「おもしろい店があるから・・」と言って新宿のとある店へ連れて行ってくれました。

 殺風景な店で、もう 閉店しているのか、店の人と常連客が数人、一つのテーブルを囲んで飲んでいました。

 しばらく一緒に飲んでいると、突然ドアが開いて、二人の男が乱入してきました。

 マフラー代わりの手ぬぐいを首から下げて、いきなり『横浜銀蝿』のモノマネで一曲歌いました。大した芸ではなかったが、店の中はヤンヤ、ヤンヤの大うけでありました。

 それは、デビューしたての『とんねるず』の二人だったのです。彼らの芸は学園祭の延長のようなノリではありましたが、若い人たちには大いにうけていました。

 『じろりん』はメラメラと闘争心が湧き、「負けてはならじ」と、店のギターを借りて『河内のオッサンの唄』を歌いました。歌い終わると二人は、「久し ぶ り に 力(リキ)が湧いてきたぜ!」と言って握手をしてくれました。

 たちまち、意気投合し、同じテーブルに全員集めて、大ゲーム大会が始まりました。とにかく、『とんねるず』の二人は、その場を盛り上げること、盛り上げること。

 私も久しぶりに楽しい ひととき を過ごしました。その後、破竹の勢いで売れていった彼らには、「下積みとか苦労というものはあったのか・・・?」 と思うが、二人のコンビネーションとそれぞれの個性が、下積みとか苦労という重々しい言葉をハネ飛ばして、のし上がっていったのではないだろうか。 (実は、後で分かったが、下積みが無かった分、後に苦労したようだ。)

 コンビというのは、夫婦みたいなものとよく言われるが、二人には絶妙なコンビネーションと相反する個性が自然に備わっていたのかも知れません。
           

Viewing all articles
Browse latest Browse all 534

Trending Articles