(テレビの報道が取材に来た)
平成5年、地域で青年会の役員をしていた頃、会議をしている最中、「ある方の紹介で、無理なお願いに来ました。」と一人のオッサンが傘をさしてやって来ました。
聞くと、「今度『日本新党』から、ここ兵庫4区から立候補する『若宮清』です。」と言う。「『小池百合子』さんから声をかけられて急遽、立候補する事になりましたが、何の準備も出来ていません。告示まで後一週間しかないのですが、選挙ポスターを貼るのを手伝って欲しい。」という事だった。
政治には関心が無かったのですが、ちょっと哀れに見えたので「何事も人助け!」と引き受ける事にしました。
後日、ポスターを事務所に取りに行くと、机もまだ無く電話がポツンと床に置いてあるばかりでした。
そこで貰った、選挙ハガキを見て初めて『若宮清』さんの経歴を知りました。フィリピンの元上院議員ベニグノ・アキノ氏がマニラ空港で暗殺された時に同席していた国際ジャーナリストとして話題になり、ラジオのパーソナリティとしても活躍されていました。
韓国の金泳三・元大統領らとも親交があるそうで、北朝鮮の拉致問題でも、たまに話題になる方です。(最近、ある事件を起こして、またまた話題になっています。)
でも『じろりん』にとっては、『若宮清』さんは、相変らず一人の『オッサン』でした。選挙運動はポスター貼りだけに止まらず、選挙カーの運転や、応援演説までする事になりました。
そんなある日、今日は『日本新党』のマドンナ『小池百合子』さんと『山本コウタロー』さんが、応援演説に来るというので姫路駅前で待っていると、松葉杖をついた『小池百合子』さんが車から降りてきました。(その時、足を骨折されていました。)
『小池百合子』さんの演説は慣れたもので頷きながら聞いていました。それは、痛烈な自民党批判でした。
選挙結果は『日本新党』の追い風を受け、かなり善戦しましたが、落選してしましました。その時の『若宮清』さんは魅力一杯の普通のオッサンでした。